防衛省の防衛研究所は4日、中国の軍事情勢などに関する報告書「中国安全保障レポート2016」を発表した。
曲美
中国軍が海上戦闘能力の向上を目指し、装備や弾薬・燃料などの物量だけに頼らない「情報運用能力」の強化を図っていると分析している。
報告では、中国軍が東・南シナ海に加え、インド洋や西太平洋にも活動範囲を拡大させ、「遠海での作戦能力を着実に向上させている」との認識を示した。潜水艦や航空機の近代化を急速に進展させる一方、情報収集・偵察能力の強化や、宇宙・サイバー空間の軍事利用推進、陸海空軍の統合運用などを通じ、「海上での『情報化戦争』で勝利を目指している」と指摘した。
催情薬
その上で、「人民解放軍は今後も米軍のプレゼンスへの挑戦を続ける。それが奏功した場合、東アジアの安全保障秩序が一変する可能性もある」と記載した。