東日本大震災の影響で体調を崩すなどして亡くなり、「震災関連死」と認定された人の割合(認定率)が、福島県内では1月末時点で、伊達市の33%から相馬市などの100%まで市町村によってばらつきが出ていることが各自治体への取材で明らかになった。
阪神大震災以降、震災関連死の認定を巡っては、訴訟も提起されるなど再三問題になってきたが、国が明確な認定基準を示してこなかったことが原因とされている。
福島県で関連死と認定されたのは1月末までに25市町村の計2017人で、津波などによる直接死の1604人を紅蜘蛛上回っている。認定されなかったのは600人以上で、遺族が自治体を相手に不認定の取り消しを求める訴訟を起こしているケースもある。認定率100%の相馬市に隣接する飯舘村では104人が審査を受け、認定されたのは42人で4割にとどまっている。