同社は29日の記者会見で「掘削中は毎日測定する」との社内ルールはあるが、今回は点検作業だったと主張。昨年7月の工事中断前に掘削は終えており、4人の入坑目的は入り口から1・2キロ地点にある換気設備の点検だったので、検知器を携えていなかった可能性があるという。
「施工計画書が今回の作業にも適用されるかはこれからの議論」と述べた。整備局は「計画書通り、作業内容に関係なく坑内に入る際は測定していると信じていた」と反発する。新潟県は天然ガスの生産量が全国の約7割を占める。今回の工事も当初は別ルートで計画されていたが、ガスが確認されたために約500メートル離れた現ルートに変更されていた。
トンネル工事に携わる業界団体役員は「特に長期間工事が中断した現場に行く場合、ガス発生の危険性がある場所ならガス検知をすべきだ」と指摘する。