晴れ渡る夏空に汗が滴り落ちる沖縄
中国精力剤
夏必需品の「カリムシ」は理にかなっている・・・
これでは営業マンも大変だ・・・日本の夏はどこでも亜熱帯化している
こんな、くそ暑い日は「カキ氷」をかっ込むのが一番涼しげに思える
「どこかでカキ氷食べよう・・・どこか食べさせる店を知らないか・・」
「何、子供みたいなことを言ってんの・・・」
又しても陽子に却下
これでは頭から水でも被らなければ、うだってしまう・・・・と弱音を吐くと
「貴方は寒さも弱いけど暑さにも弱いのね、いくじなしと言われるわよ」
香も陽子もタンクトップにノーブラ姿だもの暑さも感じないだろうが、こちらは子供抱きながら、ふうふう後部座席で唸っている
折角だからと「チュラ海水族館」までドライブに出かけようと香がハンドルを握る、高速は比較的快適ながら、首の据わらない子供を抱き続けるのはシンドイ
「自分で抱いて行くと言ったんでしょ、もう少しだからがんばって・・」
こんなに乳飲み子の扱いに神経を使うとは思わなかった
汗疹でも出なければいいのだが、私は脇汗がじっとり滲んでくる
威哥王
水族館は結構な来館者で賑わっている、甚平鮫の巨大水槽の前で私は座り込んでしまった
「ああ、ここは天国だ・・・動きたくない・・・・」
水槽を泳ぎまわる魚たちを見ているだけで、気持ちまでゆったりしてくる
「貴方、明るいところで記念写真撮りますよ、早く立ち上がって・・」
周りを見渡すと座り込んでいるのは小さな子供と私の二人だけ、座り込んではかえって見づらいのだろう、ガラス面近くで座り込む私は、まったくの場違いのようだ
ようやく帰宅したのは5時過ぎだった、不思議と子供はグズりもせず、とてもおりこうさん・・だった
「やっぱり私の血を引くこの子は、無意識のうちに父親の膝の上で安心しきっていたんだね・・・いい子だ・・・」
香と陽子は顔を見合わせて笑い転げた
何か不味いことでも言ったかな・・と怪訝な顔をしていると
「貴方はすっかりお爺さんの顔をしているわよ・・・お父さんはそんなところで感心しないの・・・」
三体牛鞭