イタリアの出生率低下を改善しようとの意図で制作された、若者に子づくりを奨励する政府のキャンペーン広告が、インターネット上で非難を浴びて取り下げられた。
威哥王
ベアトリーチェ・ロレンツィン(Beatrice Lorenzin)保健相は2日、今月22日の「子だくさんの日(Fertility Day)」を宣伝する目的で数種類つくられた広告画像が、傲慢(ごうまん)、性差別、弱者いじめとの非難を浴びたことを受け、インターネット上で展開しているキャンペーンを変更するよう命じたと述べた。
最も非難を浴びたのは、暗い表情の女性が片手で自分のお腹を触りながら、もう一方の手で砂時計を持っている画像。説明文には「美しさに年齢はない。だが生殖能力にはある」と書かれていた。妊娠を遅らせる女性が結果的に子どもをつくれなかった場合、その責任はすべて女性本人にある、という内容と受け取られ、非難を浴びた。
催淫カプセル
これらの画像を掲載したツイッター(Twitter)の投稿は急速に拡散。子づくりキャンペーンへの批判派は、高い失業率や安い賃金、妊婦に与えられる権利の弱さ、不十分な育児支援など、イタリアで子育てする上での数多くの障壁を挙げている。
最も人気の高かった批判ツイートの一つは、巨人倍増妊娠検査薬を手にした女性を描いたイラストで、検査薬の結果表示には「国外に行って職を探しなさい」と書かれていた。