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考え方を学べるので読んで損はないが、特に感銘は受けない本

流行りに乗って購入してみました。
正義の選択理由は何か?正義の定義は何か?という内容で、読者にさまざまな状況下での行動の選択をさせ、その行動はどういう主義に基づいたものかという説明をし、また実際あった事件について正義の判断がどう行われたかを紹介していく。
その過程で過去の哲学者の正義論を紹介しつつ、功利主義・自由至上主義に基づく正義論の矛盾や不備を指摘していき、最終自らが主張する、正義には美徳を涵養する事と共通善について判断する事が含まれ、コミュニティと伝統から生まれた道徳的要求を無視する事はできないという考え方を唱えていく・・・。
まぁ日本人はもともと道徳感と正義とは区別は曖昧で、コミュニティや伝統から生まれた価値観を重視する傾向があるので、この本の前半に紹介される功利主義や自由至上主義の方がいまいち納得し難く有る意味新鮮なものがあり、サンデルさんの主張には特に新たな感銘を受ける事なく、「そりゃそうかもね、ただ行きすぎたら恐いけど・・・」程度で終わりました。
カントやロールズ、アリストテレスなどの思想家の紹介の部分は、各偉人が自分の主張を正しいものとするため、矛盾・不備と指摘される部分に対しどのような論理展開で正当化するのか?という部分で楽しめる。
あと本筋とは関係ないが、過去に対して責任を持つべきか?と言う命題の際に、ドイツのユダヤ人ホロコースト、日本の朝鮮・アジア諸国に対する虐待、オーストラリアの先住民への不正、アメリカの戦時中の日系アメリカ人強制収容、黒人奴隷差別など多くの例が何回か語られるが、なぜかアメリカ人がインディアンの土地に勝手に侵入し自らの土地として国家を建設をし先住民を追い払い虐待したという事には一切触れられない。これはやはりアメリカ人にとっては「それを言っちゃぁ、おしまいよ!」という部分が有り、ましてや「正義」を語る際には触れてはいけないタブーなのだろうか?
考え方を学べるので読んで損はないが、特に感銘は受けない本。
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中山雅史
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